KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION "A" OST

遅ればせながら入手いたしましたよ。

我等が田中”でんちゅう”敬一氏の最新作。
信者の自分としてはOST発売が待ち遠しくてたまらなかったですねー。
□ンからステン・オ・フロッドに発売元が移行しまして、CDの仕上がりについては、収録内容、音質ともにまったくの問題なし。
KOF MI2 OSTよりも大幅に曲数は減っているものの、枚数は同じ2枚組みで、収録曲も2ループどころか脅威の3ループ収録で聴き応えも抜群です。自分が所有しているGMCDでも、3ループ収録しているというのはエスプガルーダOSTサイバーボッツOSTくらいですからねー。なかなか粋なことをしてくれるじゃないですか。


ステージ曲は1、2からの選曲に加えて新曲2曲+戦国伝承2001から2曲、OP・ED・システム関連曲はすべて新曲となっております。どの曲も相変わらずでんちゅう節全開で熱いですね。
新曲中心に感想を述べていくとしましょう。
○でんがなまんがな
道頓堀ステージ<昼>の曲ですね。ハードなギターのメロディとハネたリズムの情熱的なロックチューン。サビのトランペットが楽曲の奔放な雰囲気を一層盛り上げますが、ブリッジのクールなピアノソロが良いアクセントになっていて全体を引き締めているのが良いですねー。全編に亘って炸裂するでんちゅう節が熱すぎます。
現在ヘビーローテーション中。
○中華なはず!
”中華っぽい?”の流れを汲む、中国民俗音楽系のポップな曲。ソリッドなロックサウンドと民俗音楽の音色のアレンジが特徴的で、前述の”中華っぽい?”やレイジ・オブ・ザ・ドラゴンズの ”Splendid String From China”など、でんちゅうさんの中華系サウンドの特徴が良く表れている曲ですね。
○雲外蒼天・厭離穢土
戦国伝承2001からの収録なった2曲。収録が判明したときはSNKサウンドファンの間で騒然となりましたね。かつてサイトロンから発売されたサントラでは音質が劣悪だったため、コアなファン(っていうか自分ですが)からは良い音バージョンでの再販が望まれてましたが、この度2曲のみながらクリアなサウンドでの再録ということで、非常に嬉しく思っております。プレイモアさんもたまには気が利きますね(トゲのある言い方)。
○芸夢王婆
ステージ曲の派手な展開とは一転した、エンディングに相応しいクールで渋く決めた名曲。ピアノとガットギター、トランペットが織り成すスタイリッシュながらも切ないサウンドのコンビネーションが味わい深いですね。Bメロから炸裂するでんちゅう節が格好良すぎます。
後述しますが、曲タイトルが入れ替わってるような気がしてならないですね。


音楽以外でのポイントとしては、ゲーム中では英語になっていた一部の曲タイトルが全て日本語に戻り、システム関連の曲も曲目が表記されているという所ですね。
しかしながら、曲目に対するゲーム中の使用シチュエーションが書かれていないため、不親切な感じが否めないですね。同レーベル製のKOF NW OSTのライナーでも同じ状況でしたので、この辺は改善していただきたいですね。この辺はいつもお世話になっているバージニオンさんが自分の思っていることをずばりご指摘なさってますので、是非ご覧下さい。


さて、曲目についてですが、今回も初代餓狼伝説からの伝統である愉快なタイトルが目白押しです。特に衝撃だったのは乱入画面の曲「対戦しようぜヘイヘイヘ〜イ!」。こ、これは新豪血寺っすか、、、(笑)。
しかしながら、”芸夢王婆”で述べたように、曲目が入れ替わっている可能性がある部分がありまして、
DISK1の15.「復活の奇跡」、16.「魂手入」、17.「芸夢王婆」は、
本来15.「魂手入」、16.「芸夢王婆」、17.「復活の奇跡」が正しいのではないかと思いますが、現時点では公式コメントが無いので、なんとも言えませんね。このCDを聴かれた皆様はいかがですかね?


全曲3ループ収録という充実した内容で発売された今作。
MI2 OSTの1ループ収録という中途半端な内容でガッカリしたファンの諸兄も、楽しめる内容ではないかと思います。
ブックレットの内容等で改善していただきたい点が無くも無いですが、それでも9点はつけたいですね。
自分、信者ですし。
文句あるか、このやろう。