はいどうも。
ご無沙汰でございます。
おそらく、今後も土日しか更新できないと思いますので、よろしくお願い申し上げます。


で。
メタスラCD−BOX聴いておりますよ。
なんか、箱がキツキツでCDを取り出すのに30分くらい掛かりましたが、これは□ンの嫌がらせでしょうかね。
まあ、それはさておき。
1、2、X、3、4、5、6、PS2版の八枚組みなので、聴き応えもたっぷりです。
とりあえず各作品を一回づつ聴きましたが、1から通して聴くと、歴史や音楽の変遷が感じられて面白いですねぇ。音楽を担当した各コンポーザーの作風の違いも良く出ていて、比較しながら聴いてみると非常に興味深いですなあ。

1〜3をメインで担当したHIYA!氏は、オケヒットを多用して映画音楽を意識させながら、どこかコミカルな雰囲気を漂わせた曲調で、メタスラ音楽の基礎を作り上げました。特に1面「MAIN THEME FROM METAL SLUG」のフレーズは、その後のメタスラシリーズの音楽に欠かせないファクターとなりましたね。


4、5、3D版を担当した田中氏は、1〜3までのメタスラサウンドの特徴的な部分を取り入れながら、コミカルな雰囲気は控えめにしつつハードでシリアスな曲調を前面に押し出しているのが特徴(ライナーのコメントにも書かれていましたね)。
わざとネオジオ音源風のブラスやオケヒットの音色を使用しているのが、雰囲気作りに一役買っており、この辺の演出が巧みですね。
そして炸裂するでんちゅう節(笑)。他の作品ほどでは無いにしろ、独特の節回しが感じられる曲も多く、作風が良く現れていて良いですねー。シリーズと同じ雰囲気を作りながら独自性を盛り込んでいるのは流石です。


6を担当したベイシスケイプの並木氏、金田氏の場合は、シリーズの雰囲気を尊重した、というよりもメタスラワールドをベイシスケイブ流に解釈した、という印象が強いですね。
メタスラサウンドの特徴の一つであるオケヒットにしても、いままではチープながらも味わいのある音色だったのに対し、6ではクリアで上品な音色になっており、随分と印象が変わったように感じるのが、何とも興味深いです。

このように比較しながら聴いてみると、単なるシリーズ音楽全集というだけでなく、「メタルスラッグ」をモチーフにしたアンソロジー作品集のような性格もあり、なかなか面白い企画CDだったんじゃないでしょうか。


しかし、商品としては、相変わらず不備が多いですね。
いつもお世話になっているこちらが詳しく解説していらっしゃるので、是非ご覧いただきたいのですが、曲順が滅茶苦茶。
□ンの連中、メタスラをプレイしたことあんのか?
あとね、3D版だけ1ループ収録なのが頭に来る。これだったら8枚目はアレンジ&未使用曲CDにして、3D版はノイズさんからリリースするという形にして欲しかったなあ。
KOF MI2といいKOF XIといい、今回のメダスラ3D版といい、何で名作ばかりがこんな目に遭うのでしょうか。
ヤリキレナイネ。